upside down

ここ数ヶ月、日本語の曲を避けていた。

日本語がリズムにのり、言葉の凄みを増幅し心を刺激する。

以前は好き好んで聴いていた くるり は特に僕の心を締め付ける。

悲しみを背よいながら希望を見いだそうとする歌詞、切なさを背景に過去を振り替える歌詞。

クロマニヨンズの自己肯定的な言葉に、強く振り挙げる拳が胸を掴み圧をかける。

星野源の、地獄に生きている世界を投影させた歌詞など、ひしひしと気持ちが解り怖いくらいだった。

 

口から発せられる言葉、たわいもない所から目にする文字はとても怖い。

その言葉、文字の意味が解ることでその恐怖は何倍も膨れ上がる。

ここ数ヶ月間は必要最低限の言葉しか口にしなかったし、真面目な話なら尚更、話すことはしなかったし、正直、聴きたくもなかった。これからの事なんて考えることすら怖かった。

だからだろうか、山に入って一人でキャンプしたり、山を登ったり、釣りをしたり、自然と戯れる事が一番幸せに感じたのは。言葉や文字に触れることもなく、ただ、目の前の事に集中できたから。そこには一人だけで全てが決まる様が心地よかったんだろう。

 

気の許せる相手にも上手く言葉を使うことができなかった。一言二言で済ませていた。今思えば、僕を心配して来てくれた友人や、気を使って連絡をくれる相手、些細なことでも何でも教えてくれた地元の友人に申し訳ないことをしたと反省する。

 

それなのになぜだか、今日は本当に久しぶりに自然と言葉を発する事ができた。最初は上手く言葉が出てこなかったけれど。

何十冊もの本を読むことで、その内容に自問自答し、人と会話しているような気になっていた今までと違い不思議と今日は以前の自分ように会話することが出来た。

 

それだけでも一歩進めたんだと解ったよ。

そして、久しぶりに寂しいという感情を思い出したよ。

 

僕もまだまだだね。