Fool

この時間帯は毎日、怖くてたまらない。
胸の奥がズキズキと痛む。
薬が効いたら、それでおやすみ。

目が覚めれば、一気に現実世界へ叩き起こされる。足りてないんだろうな勇気が。
それでも時間は過ぎていく。

心地よい時間は眠っているときだけ。
こんなの悲しいね。

死にたい。死にたい。と言いながら本当は生きていきたい。
生きていくために、絶望と戦うの。勝った負けたの戦いでは無いけれど、自分のことだから。必死にもがきながら。

大丈夫と言い聞かせながら、病院に行っては現状を受け入れて、また治療する。

脳腫瘍は摘出したのにまだ頭が痛むのは、心のせいなんだよ。と。
甲状腺の数値も安定しているのに、何時か死ぬんじゃないかと、いっそ死にたいと思うのは心のせいなんだよ。と。
あまりにも脆い心が痛みや悲しみを増大させるトリガーになっているのだ。と。

ボロボロになったのは僕の心だけではない。
知らず知らずのうちに多くの人に余波を与えていた。
知らず知らずのうちでは無く、本当は知っていたんだ。僕に関わった人、全てを苦しめていることを。
どこか悲劇のヒロインを気取っていたんだろうね。一番なりたくない自分に自らなっていた。

僕が何処か楽しげに笑っている間にも、家族や僕の好きな人達を苦しめていたんだ。

誰もそうとは言わないけれど、心の奥底で何をしているんだと怒りを越えて呆れてしまっただろうに。


この事は忘れてはいけないこと。
未来への自分の損失になることを僕は犯してしまった。
反省や後悔そんなところは優に越える程のことを僕は仕出かしたんだね。
馬鹿だねですむ話ではないのに。