Turn Off

何をどう足掻いても全てはもう遅い。
日に日に状況は悪くなる一方だ。

心は暗闇へ蝕まれ、光すら浴びなくなった。
楽しいという感情は何処かにいってしまった。

その間にも、多くの人は一歩一歩前をあるく。
その流れにおいてかれ、僕は立ち止まることもなく後退りする。

医者は言う。
慌てず、自分のペースで と。
自分のペース何てものが解っていたらこうはならなかった。

人はいつかは死ぬことを幼少期の頃に知った。その時から、僕は生きることに対して絶望した。
死ぬのことをわかっていながら、楽しもうとするその考えが何処かばからしく思っていた。

入院生活が始まる。
またか。

決まった時間に決まった事をする。
それで経過を見ていこうってさ。
無意味だよ。

はやいとこずらかろう。
こんな時間から。

死んだ先に見えるのは地獄か天国か。
どちらも人間がつくり出した虚像でしかないのだから、僕が思うに無であろう。

キリスト教では生をうけ産まれてきたことが罪だという。生きて良い行いをする必要があるのだとか。

そんなのは身勝手な言い分だ。
生を受けたいと望んでもないのに、罪だなんてどうかしている。
無宗教の僕には、どうだっていいんだけれど。


無理に付き合う必要はない。
声をかける必要もない。
人の人生にとやかく言える人間ではないから。
あなたの心には僕はもういない。


忘れきえゆく存在である。
火を消して。

灰として捨ててくれ。