Not that easy

僕の好きな人はまるで月のようです。

名前に名前に月という文字が入っているせいかどうかは関係ないけれど。

僕が辛く耐えられない夜を照らすかのように支えてくれるそんな人です。
僕は幼い頃から太陽よりも月が好きでした。
寂しげでありながらも優しく照らしてくれる。
憂鬱な夜に、月を見ると安心できる。

僕の好きな人は何処か寂しげで、暖かみのある月のようです。

多くの時間、僕の左隣にいました。

電車に乗るにしても飛行機を乗るにしても、窓側を譲ってくれた。
僕は外の風景をみてるふりをしながら彼女の横顔ばかりみていた。
とても愛らしい横顔。
ふとこちらを向いては 不思議そうにどうしたの?と聞いてくれる。
照れ臭くて 何にもないよ。と答えると そう。と言ってまた正面を向く。

後ろからついてくる時、ふと振り手を出すと、笑みをこぼしながらその手をつかんでくれた。

彼女の笑顔は僕にとって何よりも大切なモノです。
何か、企むように笑う彼女を僕は忘れられずにいる。
彼女は僕の全てだから。

誰かの彼氏になりくさっても、僕は彼女を忘れられないだろう。

今は鬱病に苦しみ、脳腫瘍の残党と過ごす日々を送りながらも、彼女のことを思い出す。

不確かなモノを愛と呼んだ。

彼女に会いたい。